ギリシャ神話の神々をご存知でしょうか?ギリシャ人にとっては教養とされているギリシャ神話。
事前に勉強しておくと旅行の楽しみ方が増えるかもしれません。
有名なオリンポス12神と神々の簡単なストーリーをご紹介をしていきます!
目次
ギリシア神話とは、古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化です。
多くの神々が登場し、神々が人間のように愛憎劇を繰り広げる物語となっています。
古代ギリシア市民の教養で、現代においては世界的に広く知られています。
現代でもギリシャ人にとって教養の物語であり、歴史教科の一つになっています。
#全知全能の神 ゼウス
ギリシア神話の主神で全知全能の神です。
全宇宙や天候を支配する天空神で、全宇宙を破壊できるほど強力な雷を武器としています。
また、ゼウスは好色な神としても有名です。
最終的に12神のひとりヘラと結ばれますが、そこに至るまでに結婚、離婚、浮気を繰り返します。
これには、強力な神々や半神半人を生み出し、全宇宙や人間界の基盤を整えるためでもあったと言われています。
#最高位の女神 へラ
ギリシア神話に登場する最高位の女神です。
名前の意味は、古典ギリシア語で「貴婦人」を意味しており、結婚と母性、貞節を司る神です。
ゼウスと結婚するのですが、浮気を繰り返すゼウスとの夫婦仲はあまり良くなく、へラの嫉妬深い性格もあり、浮気相手やその子供に苛烈な罰を与えて、悲劇を引き起こしていました。
ゼウスの娘である女神です。
知恵、芸術、工芸、戦略を司るオリュンポス十二神の一柱です。
後述する「アルテミス」「ヘスティア」と同じく処女神でもあります。豊穣の大女神で都市の守護神でもあり、オリンポスの秩序をもたらした女神です。
#芸術の神 アポロン
ゼウスの息子である男神。
音楽や詩、歌などの芸能・芸術の神として名高い神です。
後に太陽の神としての神格も付きました。
また、羊飼いの守護神、光明の神、病を払う治療神、神託を授ける予言の神としての側面も持っており、伝承によってその存在は様々です。
そのため、アポロンは複数の神格の習合を経て成立したと考えられてます。
#最高の美神 アフロディーテ
愛と美と性を司るギリシア神話の女神です。
自身の美において誇りを持っており、三美神の審判で、最高の美神として選ばれました。
その美しさの反面、戦の女神としての側面を持っています。
「神統記」によると、大地と農耕の神クロノスにより切り落とされた天空神ウラノスの男性器にまとわりついた泡から生まれたと言われています。
#戦いの神 アレス
ゼウスとヘラの子で、戦を司る神です。
戦闘時の狂乱を神格化した存在で、荒ぶる神として畏怖されました。
素行も荒く、不誠実な性格であったため、他の神々からも嫌われています。また、戦いの神でありながらも、人間であるディオメデスに敗北、その他にも英雄ヘラクレスには半殺しにされたりという一面もあります。
愛人はアフロディーテです。
#月の女神 アルテミス
狩猟・貞潔の女神です。月の女神とも言われています。
ゼウスとレトの娘で、アポロンの双生児と言われていますが、これには諸説あり、ゼウスとデメテル、ペルセポネーの娘とも、ディオニュソスとイシスとの間に生まれた娘とも言われています。
アポロンと共に「遠矢射る」という称号をもち、疫病と死をもたらす恐ろしい神であり、人身御供の跡がギリシャ各地に残されています。
#豊穣の神 デメテル
ゼウスの姉にあたる神で、豊穣神でもあります。
穀物の栽培を人間に教えた神と言われています。
古典ギリシア語で「母なる大地」を意味します。
また、「デメテル・テスモポロス」という別名では「掟をもたらす者」という意味があります。
ゼウスの姉にあたりますが、ゼウスに無理やり迫られ、ゼウスの子供を産んでいます。
#鍛治の神 へパイストス
ゼウスとへラの第一子です。古くは雷と火山の神と言われていましたが、後に炎と鍛冶の神とされました。ゼウスが前妻との間に立派な子を儲けていたことに焦ったヘラが、正妻としての名誉を挽回するために産んだ子供でした。
しかし、ヘパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であり、ヘラに天から海に投げ落とされました。
他の神に助けられたヘパイストスは、九年後に天界へと戻りました。
#神々の伝令使 ヘルメス
ゼウスの使いをはじめ、神々の伝令使の男神です。
その他、旅人、商人などの守護神という面や、能弁、境界、体育技能、発明、策略、夢と眠りの神、死出の旅路の案内者など、多面的な性格を持つ神でもあります。
この多面さから、ギリシア神話のトリックスター的存在で、文化の英雄です。
ゼウスがへラと結婚中に浮気したマイアとの子供になります。
こっそりと浮気したゼウスの泥棒と嘘の才能が特に秀でている神でもあります。
#大陸と大海を支配する ポセイドン
ゼウスの兄であり、海と地震を司る神です。
最高神ゼウスに次ぐ強さを持っており、海洋の全てを支配し、全大陸すらポセイドンの力によって支えられています。
怒り狂うと強大な地震を起こし、世界中を激しく揺さぶります。
良くシンボルとして表記される三又の矛は「三叉の矛」と言われ、鍛冶技術を持つ単眼の巨人キュクロープスから贈られたもので、この武器のお陰で、大海と大陸を支配しています。
#炉の女神 ヘスティア
炉の女神であり、処女神です。
古代ギリシャにおいて「炉」は、家の中心であり、ヘスティアは家庭生活の守護神として崇められていました。
新植民地建設の際には、ヘスティアーの聖火をもたらす習わしがありました。
哲学者プラトンによれば、「彼女1人だけがのんびりしていた」といわれる呑気な女神です。
以上がオリンポス12神の簡単な紹介でした。
ギリシア神話の神様は、どの神も理解し難い激しい逸話を持っています。
旅行の際は、神々の勉強をしておくと、もっと旅行が楽しくなるかもしれません。
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